今回のお話は、素材についてのお話です。
お店でもよく聞かれる話ですので、一度書いてみる事にしました(^^
お洋服を買う時、素材を気にする方なら
リヨセル(指定外繊維)または テンセル(指定外繊維)
という素材が書いてあるのを発見したことがあると思います。
まず、この「リヨセル」と「テンセル」ですが、基本的に同じ素材です。
商標の違いなんです。まぁ、「ベスト」と「ジレ」みたいなものと考えてください(^^;
また、(指定外繊維)とあるのは、
国の定める「繊維製品品質表示規程」に記載のない種類の繊維(登録が間に合っていない)
という意味で、問題のある素材という意味ではありませんので安心してください(^^)
さて、真夏のお洋服の素材について、「綿以外は暑くてダメ」と思っている方、
非常に多いのではないでしょうか。
確かに綿は肌触りが良く、吸水、吸湿性もありますし、涼しくて快適な素材です。
そんな中、先ほどのリヨセル(テンセル:以下、リヨセルとのみ記載)という繊維が
夏の商品の多くに混ざっています。例えば…


夏商品のタンクトップです。
生地は綿30%と、リヨセル70%です。
よく、Q&Aの掲示板で「リヨセルは暑くて夏には着ていられない」と書いてありますね。
また一方では「リヨセルは涼しくて夏向けの素材ですよ」なんて回答もあったりします。
一体どっち?って思いますよね。
それ以前に、回答しているの、一体だれ?(^^;
リヨセル単体なのか、他の繊維(今回であれば【綿】)と混ざっているか、
もっと言うと織りや編みの組織によっても全然違ってきます。
単純に「リヨセル=暑い」と結論付けるのは、
この場で【違います】と断言しておきましょう♪
例えば、この商品の生地感は次の写真で何となく伝わればよいのですが、

このように、向こう側が透けるくらいの薄さでサラサラの生地です。
リヨセルという素材は、
ユーカリの材木を原料とした人工的な繊維です。
強度があり、濡れても弱くならず、洗濯による縮みも少ない。
柔らかくて肌触りが良く、光沢感とドレープ性(トロンと落ち感があるという意味です)も高い。
吸湿性、放湿性に優れる。
という素材です。
つまり、
水は吸わないけれど綿に似た性質で、しかも強い
という事ですね。
なので、夏の商品で綿に混ざってよく使われている糸なのです。
綿×リヨセルでは、他にもこんなアイテムもあります。


この写真の日は夏日でしが、着用のモデルさんも
「サラッとしていて涼しい」
とおっしゃっていました(^^)
http://item.rakuten.co.jp/umeya1951/510-000384-000/
↑商品の詳細はコチラでご覧いただけます☆彡
個人的な意見を言わせて頂くと、
水分を吸う天然繊維と、湿度管理しながら強度もある人工繊維の組み合わせが
汗ばむ夏を快適に、扱いも簡単かつ風合いを長く保ちながら着用できる素材じゃないかと思います。
リヨセルは家庭の洗濯機でも洗えます(※手洗い指定)ので、何回も洗いたい夏も安心!
いかがでしょう。
「綿以外は全て暑い」という考えは、少しは変わりましたか?(^^
【綿であっても太い糸で分厚い素材の物は暑くて着ていられませんよね?】
◯◯だから涼しい、暑い、という言葉では全てを表せないのが生地の世界です。
繊維ではなく、先ずは生地の風合いで判断してみるのが良いのではないかと思います。
良く分からない時は、実物と店員さんのお話を基に判断するのが一番。
インターネットサイト上のQ&A掲示板だけに情報を頼らない方が良いですよ!
…とか言う、ここのサイトも怪しいですか?(笑)