少しあらたまった集まりがある。仕事の場でもいい。楽なだけの服では気が引き締まらない気がして、かといって華やかすぎるものには手が伸びない。

結局、いつもと同じ黒いトップスを取り出して、鏡の前で「まあ、これでいいか」とつぶやく。悪くはないけれど、なんとなく物足りない。そんな朝を、何度も繰り返してきた方がいらっしゃるのではないでしょうか。

きちんとした場に出るとき、私たちが求めているのは「目立つこと」ではなく、「安心していられること」なのかもしれません。

シンプルな服ばかりを選んでしまうのは、なぜでしょう

大きいサイズになると、実は服そのものの選択肢が、思っている以上に絞られています。

似たようなシルエット、似たような色展開の中から選ばざるを得ない。その結果、「無難で楽なもの」か、「装飾が多すぎて気後れするもの」か、両極に偏りがちになります。

色や柄で失敗したくないから、黒や紺に落ち着く。ただ、選択肢が少ない中で選んだシンプルさは、「選んだ」というより「そこしかなかった」という感覚に近くなってしまうことがあります。

それが、物足りなさの正体なのかもしれません。

■ 「引き算」ではなく「効かせどころ」で選ぶという視点

シンプルな一枚に品を添えたいとき、色や柄を足すのではなく、ほんの一部分に繊細さを効かせるという考え方があります。袖口や裾など、視線が自然に集まる場所に、上質なディテールをひとつだけ置く。それだけで、全体の印象がやわらかく、きちんと整って見えるようになります。

素材の選び方も、同じくらい大切です。肌に触れたときにサラリとなじむ生地は、長い時間袖を通していても疲れにくく、それでいてだらしなく見えません。楽であることと、きちんと見えることは、本来両立できるものなのです。

■ SEPIAの一枚に、そのヒントが詰まっています

UMEYAでお選びしている、SEPIAというブランドの一枚があります。

やわらかな綿混素材で仕立てられていて、締めつけを感じにくく、身幅にもゆとりがあるため、長時間着ていても自然と肩の力が抜けるつくりです。

そのシンプルな土台に、袖口と裾へ、繊細な花柄のレースがあしらわれています。

甘くなりすぎないバランスで添えられているので、普段のパンツやスカートに合わせても、浮くことがありません。

気になる腰まわりも、丈感によって自然にカバーされ、体型を隠すというより、全体のバランスが静かに整うような印象になります。

モノトーンがお好きで、けれどシンプルすぎる一枚にはどこか物足りなさを感じている方。

普段にも、少しあらたまった場にも、同じ一枚で対応したいと考えている方に、選ばれている理由が、ここにあるように思います。

■ この記事のまとめ

物足りなさを感じたら、色や柄を足す前に、袖口や裾など一部分の「効かせどころ」に目を向けてみてください。それだけで、シンプルな一枚は、きちんと見える一枚に変わります。

そのままで大丈夫、と思える一枚が見つかりますように。

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