洋服選びは順調ですか?😊
洋服には色々な選び方がありますね。
・デザイン
・色
・見た目の雰囲気
・サイズ
・素材
・価格
…などなど
そして、どれを優先して選ぶかは人それぞれです。
しかし、不思議じゃないですか?
サイズで選ぶ場合の洋服って、
S・M・Lとか、9号・11号・13号などと決まっていて、
なんなら、身長165~175とか、175~185など、
身長まで設定してある。
それなのに、選んでみてもサイズが合わなくて困ることがある。
表示どおりに選んでも、大きさが違う?長さが足りない?
なんでだ?

色々と調べてみると、
サイズ優先で洋服を探す人の参考になりそうなことが
色々と分かりましたので、
今回ブログにまとめてみようと思います。
興味のある方は、ぜひ最後までお付き合いください。
※この記事では、洋服のサイズがどう決められているのかを確かめながら、サイズ選びの問題解決策を考える内容です。
※高身長としての目線を主に書きますが、大きいサイズ・小さいサイズを探されている方にも参考になる内容だと思います。
※数字や実例は、2026年9月時点で調べた範囲のものです。出典は記事の最後にまとめています。
洋服のサイズ規格は
身体サイズが基準
日本の洋服のサイズ表示には、JIS(日本産業規格)による基準があります。
成人男性なら「JIS L 4004 成人男子用衣料のサイズ」です。
ここをしっかり読み解こうとすると
内容が細かく複雑なので、
出来るだけ分かりやすいようにザっとまとめますね。
基本的に、洋服サイズの基準となっているのは、
「人の身体サイズ」です。
洋服そのものの大きさを一律に決める規格ではありません。
では、製品サイズは
どうやって決まっている?
たとえば、バスト100cmのジャケットや、
ウエスト86cm向けのパンツでも、
細身に作るのか、ゆったり目に作るのかによって、
実際の製品寸法は変わりますよね。
そのため、どんな体型の人に向けてかを基準に
洋服の製品寸法やゆとりの分量、シルエットなどは、
メーカーやデザイナーが決める事となっています。
ここで、ひとつ覚えておきたいのがパンツの丈。
身長が高い人ほど脚も長くなる傾向はありますが、
同じ身長でも脚の長さや体型には個人差があります。
また、パンツのデザインや着こなしによっても適した丈は変わります。
そのため、JIS規格ではパンツの丈を
「身長○cmの人なら股下○cm」と一律には決めていません。
その代わりに、すそ上げが完成しているパンツでは、
メーカーやデザイナーが決めた製品の実際寸法を
「また下丈」として表示する仕組みになっています。
「どんな身体サイズの人向けか」はサイズ表示で確認し、
「実際にどのくらいの長さのパンツなのか」は股下丈で確認する。
この2つを分けて考えるのが、
現在の衣料サイズ規格の基本的な考え方です。
慣れておかないと、ちょっと複雑な仕組みですね😅
サイズで洋服選びする時のコツ
ここで、少し”洋服屋の豆知識”的なお話を一つ。
既知の内容でしたらゴメンナサイね。
あと、素材・デザイン・個人差もある話なので参考程度に😊
今の話で、洋服のサイズは人の身体のサイズを元に
区分けされている事が分かりました。
という事は、サイズで探すのであれば
最低でも自分の身体のサイズ(実寸)を
要所だけでも把握しておく必要がありますね。
僕の個人的な意見では、最低でも、
・バスト
・ウエスト(腹囲)
・股下
この3つは覚えておくべきです😊
さて、それを知った上で、
どうやって探せばよいかの話をしましょう。
例えばメンズで、
自分の胸囲が100cmの人
⇒ 製品バスト寸100cmを選べばOK!
自分の腹囲が86cmの人
⇒ 製品ウエスト寸86cmを選べばOK!
…でしょうか?
これはもう、窮屈過ぎて着ていられません😅
胸囲が100cmなら、
インナーで110~115cm(+12%前後)
アウターでは120~130cm(+25%前後)
腹囲が86cmなら、
89~91cmくらいを目安にした製品(+5%前後)
(総ゴムなら、平置きで周囲86cmでも可)
このように、それぞれ少しの余裕をもって
選ぶようにすれば、失敗を避けやすくなります。
サイズ選びの重要チェックポイント
大体のサイズ感は上記の判断で選べることが分かりました。
そして、これは服選び全般で言える事ですが、
・トップスで、上下どちらのサイズにするか迷ったときは
【肩幅】の合う方を選ぶ。
・ボトムスで、上下どちらのサイズにするか迷ったときは
【ヒップ】が合う方を選ぶ。
この二点、覚えておいてください。
その理由はレディースのブログでも書いていますし、
こちらでもまた改めてご紹介したいと思います。

騙されたと思って、試してみて下さい。
長年洋服屋をやっている僕の経験や、
スーツをオーダーするテーラーさんなどでも
同じ様に言われているポイントです😊
洋服の製品サイズの現実
もう一度、洋服のサイズ区分について話を戻します。
S・M・Lや、9号・11号・13号などは、身体サイズを基準にしている。
それを元に、何cmの製品を作るかは、メーカーやデザイナーが決める。
以上の事が分かりました。
これは、普段からサイズで困らない方にとっては、
特に何の問題も無い事かもしれません。
では、サイズで困っている
高身長の目線で見てみるとどうでしょうか。
JIS規格では、
高身長サイズ【TY(身長185〜195cm向け)】
という区分があります。
しかし、普段用の既製品でこの区分を
採用している商品はほとんど見かけません。
規格があるのに対応されない?
ここからは推論の域ですが、
190cm前後は、買い手として“かなりの少数派”です。
洋服は工業製品の一つなので、極論を言えば、
同じ商品を大量に作る方がコストは下げられます。
当然、作る側はコストを抑えつつ
売れる数が見込めるゾーンを企画するので、
数の少ない高身長向けは企画から外されやすい。
※あくまで一般論です
なので、商品のサイズを決定する
メーカーやデザイナーの考えは
「背が高い人はちょっと短いので我慢してね」か
「高身長向けは、申し訳ないけどウチには無いよ」
だと思います😅
これは、例えば6LサイズやSSサイズなど
一般的な既製品のサイズラインナップから外れる
「大きいサイズ」や「小さいサイズ」にも該当する話ですね。
では、サイズ迷子な人たちはどうやって洋服を探せば良いんだろう。
衣料品業界の地図
(A・B・C)
※改めてですが、このブログ記事は「高身長目線を主」にしています。高身長でないサイズ迷子のみなさんは、それぞれの立場に変換しつつお読みいただけると幸いです。
「サイズで洋服を探す」という観点で見ると、
衣料品は3つの地域帯に分かれた地図になると考えます。
地域A:身体に合わせて調整するタイプ
例)テーラー、スーツ専門店、作業着専門店など。
長さは、買うときに合わせる前提。
自分の体に合わせて選べて自由度は高いが、アイテムが限定的。
地域B:高身長向けサイズをあらかじめ用意しているタイプ
例)スポーツ系、アウトドア系など。
高身長を対象に含む商品が存在する。
選べるアイテムが限定的。
一部はオーダー受注サイズのみで、Aに分類
地域C:高身長向けサイズを特別には用意していないタイプ
主に普段着の既製品。
高身長のサイズが商品企画から外されている。
AとBは、物は限定されますが、高身長の行き先が明確に示されています。
最も迷子になりやすいのはCです。
ただし、この地図には一部曖昧な部分があります。
それは、
① 地域B:高身長サイズの規格はあるが、全ての製品に反映されていない場合がある。
② 地域C:高身長規格の採用は無いが、中には合うサイズの製品もある。
この辺りが理解できると、
サイズ探しが少し楽になるかもしれません。
期待して向かっても、
なかなか見つからない場所で探し続けるのは
とても苦労が多い…。

次回、この地図の読み方を一緒に見ていきましょう。
このまま続けるとかなり長くなるので、
今回はここまでにしますね。
この記事のまとめ
・サイズ表示の正体を知る
・自分の身体寸法を知る
・製品寸法との違いを理解する
・実際の服選びで何を見るか知る
・そもそもどの市場を探すべきか知る(A・B・C)
出典・参考資料
サイズ規格は改正されることがあるため、最新の内容は各サイトでご確認ください。・一般財団法人カケンテストセンター「成人男子用サイズ(抜粋)」
JIS L 4004:2023 表15 範囲表示(身長及び体型による表示)
→ TY=チェスト96〜104cm/ウエスト84〜94cm/身長185〜195cm
→ MY・MA・MB=身長165〜175cm、LY・LA・LB=身長175〜185cm
https://www.kaken.or.jp/learn/detail/62・一般財団法人カケンテストセンター「成人女子用サイズ(抜粋)」
JIS L 4005:2023 表3(身長区分別のバスト及びヒップによる体型区分表)
→ 9R=バスト83cm/ヒップ91cm/身長158cm ほか
https://www.kaken.or.jp/learn/detail/63・一般財団法人カケンテストセンター「品目別表示部位と順序」
JIS L 4004:2023 表18/JIS L 4005:2023 表18
→ 成人男子用ズボン類(※3 長ズボンであって、すそ上げが完成しているもの)の
基本身体寸法は「ウエスト又は胴囲/また下丈」
https://www.kaken.or.jp/learn/detail/48・一般財団法人ボーケン品質評価機構「既成衣料品のJISサイズ表示」
「(1)表示する部位の種類」
→ また下丈=ズボン類のまた止まりからすそ線までの直線の長さ
https://www.boken.or.jp/knowledge/fiber/size/42996/・一般財団法人カケンテストセンター
「衣料サイズのJISが改正しました(2023年3月20日改正)」
https://www.kaken.or.jp/topics/detail/435・繊研新聞「JIS 衣料品サイズの規格改正 嗜好や購入の変化踏まえ」(2023年3月22日)
→ 2023年改正で体型区分が削除されたことなど
https://senken.co.jp/posts/jis-230322・一般財団法人日本規格協会「JIS L 4005:2023 成人女子用衣料のサイズ」
発行年月日・規格概要
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JIS+L+4005:2023※本記事で参照しているのは、いずれも2023年3月20日改正版(JIS L 4004:2023、
JIS L 4005:2023)です。検索で見つかる転載サイトには2001年版が残っており、
現行版とは内容が異なります。
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