こんにちは。
兵庫県の姫路城下町にある隠れ家的なお店
大きいサイズのセレクトショップUMEYAです(^^)

今回は、「静電気」に関して少し書いてみようと思います。

 

・はじめに

冬になると、ドアノブに触れた瞬間「バチッ!」

スカートが足にぴったり張り付いてモヤモヤ…。

この地味に嫌~な【静電気】、できれば減らしたいですよね。

今回は、「どんな服の組み合わせで静電気が起きやすいのか」を主題に、秋冬の着こなしポイントとして「今日からできる、かんたんな静電気対策」のお話をしていきますね。

※科学的なお話は抜きで、簡単にまとめています。
「対策のヒント」としてお読みいただけるとうれしいです。

 

1.そもそも静電気ってどんなもの?

目には見えませんが、身の回りのものはもともと「+(プラス)」と「-(マイナス)」の電気を両方もっています。
ふだんはこのバランスがちょうどよくて「中性」の状態にあります。
このとき、私たちが静電気を気にするようなことはほとんどありません。

この中性を保っている電気ですが、

「素材の違う洋服どうしが擦れる」

「脱ぎ着で生地がすべって摩擦が起きる」

こんなときに電気のバランスがくずれて、どちらかに電気が寄りすぎてしまいます。
その「たまりすぎた電気」が、一気に逃げるときに、あの「バチッ!」と感じる、嫌な静電気が発生するのです。

 

2.なぜ冬になると静電気が増えるの?

一番の原因は 「乾燥」 です。
空気の中に水分がたっぷりあると、たまりすぎた電気は水分を通って、ゆっくり逃げていきますから、中性を保ちやすいのです。

でも、冬のように

「湿度が低い」

「肌が乾燥してカサカサしやすい」

という状態だと、電気の逃げ道が少なくなり、服や体に電気がたまりやすくなります。
目安としては、

「湿度40%を下回るあたりから、静電気が気になりやすい」

「50〜60%くらいあると、だいぶマシになる」

と覚えておくと便利です。

3.静電気と「洋服の素材」の関係

ここからが本題です。
実は、素材によって「電気のたまりやすさ」が違うんです。
イメージだけお伝えすると…

ウール・ナイロン・髪の毛 … わりと「プラス寄り」

アクリル・ポリエステルなどの化学繊維 … 「マイナス寄り」

綿・絹・麻など … 間に入る“なだめ役”になりやすい

という性格があります。

詳しくは、次の帯電図を見てみてください。

左に行くほど「-寄り」、右に行くほど「+寄り」という並びで紹介していますが、

離れた性格どうしを組み合わせると、静電気が起きやすい

という風に覚えておけばOKです。

 

4.こんな服の組み合わせは「パチパチ注意報」

よくある例を、イメージしやすい形でご紹介しますね。

① スカートが脚にまとわりつくパターン

ナイロン素材のストッキング(プラス寄り)
+ ポリエステル素材のスカート(マイナス寄り)

→  帯電の性格が離れているので、こすれるたびに電気がたまりやすく、
スカートが脚にペタッとくっつきやすくなります。

 

② ドアノブで「バチッ!」となるとき

冬の乾いた空気でナイロン系(プラス寄り)の椅子、シートカバー
+ アクリル系の化学繊維のお洋服(マイナス寄り)

→ 服がこすれて、たっぷり電気がたまる。
この状態でドアノブに近づくと、
たまった電気が一気に金属へ流れて「バチッ!」となります。

 

③セーターを着るとパチパチする

ポリエステル系のインナー(マイナス寄り)
+ ウールのセーター(プラス寄り)

→ 動くたびに静電気が溜まっている状態。
綿のインナー(プラス寄り)に換えるとかなり予防できる。

 

④毛玉とも関係あり

毛玉の一番の原因は「摩擦」ですが、アクリルやポリエステルなど
静電気がたまりやすい素材は繊維がふわっと立ち上がりやすい…

→ もつれやすい状態が生まれる。
結果として毛玉もできやすくなります。

 

5.今日からできる【静電気よけ】のコツ

では、「具体的にどう気をつければいいか?」という点について、大事なところだけ、ぎゅっとまとめました。

① 素材の組み合わせをちょっと意識する

全部を完璧に気にする必要はありませんが、

「プラス寄り」と「マイナス寄り」を重ねすぎない

これだけ意識できると、かなり変わります。

 

 

例えば…

ナイロンストッキング + ポリエステル裏地のスカート…まとわりつきが気になる。
→ 綿混のペチコートやレーヨン・キュプラのインナーを一枚挟む と◎

化学繊維どうしのトップス&ボトムス…パチパチする。
→  どちらか一方を 綿やレーヨン混のもの に変えるだけでも違います。

 

 

\ポイント/

その日のコーディネートの中に、
「綿・レーヨン・キュプラ」など“中立寄りの素材”を1~2枚入れる
= 静電気をなだめてくれるクッション役になります。

 

② インナー選びで「帯電しにくさ」を足す

肌に一番近いインナーを、綿や綿混素材 にする。
タイツやストッキングも、「綿混」「静電気防止加工」
などの表記があるものを選ぶ。

これだけでも、体にたまる電気の量がグッと減ります。

 

③ 肌とお部屋の「うるおい」を守る

静電気対策として、意外と大事なのが肌のうるおいです。

お風呂上がりや外出前に、ボディクリームや乳液で保湿する。
手がカサカサしやすい方は、ハンドクリームをこまめに。
お部屋では、加湿器や洗濯物の部屋干しなどで、
湿度40〜60%くらい を目安に保つ

「乾燥対策=静電気対策」と考えると分かりやすいですね。

 

 

④ 静電気防止スプレーを上手に使う

静電気防止スプレーは、布の表面にうすい“うるおいの膜”を作って帯電しすぎるのを防いでくれるアイテムです。

使うときは、スカートなら「表地と裏地の両方」に、かるく吹きかける。
タイツやペチコートにも、全体にふんわりスプレーする。
コートの裏地が「パチパチ」する場合は、裏地側にだけスプレーする。

などのように使うと、より効果を感じやすいですよ。

 

6.「完全にゼロ」はむずかしいけれど…

残念ながら、
自然の中で暮らしている以上、静電気を「ゼロ」にすることはできません。
でも、
・どんな環境で起きやすいのか
・どんな素材の組み合わせで増えやすいのか
・どうすれば軽減できのか
これらを知っているだけで、

「今日は乾燥してるからインナーは綿にしよう」

「このスカートには、綿のペチコートをはこう」

と、毎日の服選びでちょっとパチパチ君の悪戯がラクになります。

 

いかがでしたでしょうか。
今回のお話を参考に、嫌~な「パチパチ」が少しでも減って、
冬のおしゃれが気持ちよく楽しめますように願っています。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。