サイズのセレクトショップUMEYAです😊

最近、スタッフからの報告で「お客様の声」として上がってくるものに、特徴的な言葉が2つあります。

「サイズが大きい物しかない」
「丈が長いものが多いので、ちょうどの丈が欲しい」

これ、一般的なお店であれば、ちょっと困ったこととして受け止めなければならないのかもしれません。
でも、少し変わったコンセプトの当店にとっては、”誉め言葉”だと思っています。

※レギュラーサイズの皆さんごめんなさい😅

なぜ誉め言葉だと思うのか。
少しだけ、説明させてください。

■ お店に並ぶ洋服(既製服)の限界

洋服は工業製品です。

同じ形のものを何枚作るかによって
コストや販売価格が決まります。

世の中のお店に並んでいる洋服のほとんどは
この”既製服”という仕組みの上に成り立っています。

最近は「フリーサイズ」も増えましたが、
フリーといっても「7~11号」「9~13号」など
ある程度のサイズの範囲があります。

こんな表示を見たことがある方もいらっしゃると思います。

M(9号):身長158~162cm

これは、「このくらいの身長の方に合いますよ」という表示です。
「160cmの方を基準に作った服で、157cmの方には少し大きめ、163cmの方にはやや小さめです」とも言い換えられます。

つまり、お店に並ぶ既製服は、10人中10人にぴったり合うものではありません。
10人中7人にはぴったり合うけれど、残りの3人には少しだけ我慢していただく。

既製服とは、そういうものなのです。

どうしてピッタリ合う服って見つかりにくいのかな?

 

■ 少数派はつらいよ

洋服の作り方を知らないとなかなか分からないことですが、たとえば「A」というパンツがあったとします。
適正な価格の商品として生産するには100本の数が必要です。

この場合で「100本作るうちの1本だけ、丈を長めに」ということは、実はできません。

全く同じ形で丈だけが長いパンツ「B」が欲しければ、「B」も100本作らないと、同じ値段では作れないのです。

同じ160cmの女性でも、脚の長さが標準的な方もいれば、足が長めの方もいらっしゃいます。

後者にとっては、「サイズは合うのに丈が足りない。丈を合わせるとサイズが大きい」という悩みが生まれてしまいます。

既製服のサイズと体形のミスマッチは必ず起きます。

 

それでも「10人中7人にぴったりなのだから」と、
多くの企業は7人に向けた服づくりを選び、
多くのお店は7人に向けた品揃えをします。

価格を抑えてたくさん売ろうとすればするほど
この傾向は強くなっていきます。

※ここでサラッと語れるほど単純な話ではなく、色々な要素をそぎ落として分かり易い例えとして書いています。
 不可解な点がある方は個別にご質問ください♪

 

■ 少数派向けのお店として

当店はフリーサイズを含むL~8Lに特化したお店です。
基本的に、M、Sサイズ以下は取り扱っていません。

世の中の多くのお店が”ボリュームゾーン”とされる
サイズに軸足を置く中、
私たちは、そこからこぼれ落ちてしまいがちな
Lサイズ以上の方に向けたお店として運営しています。

なぜかと聞かれると、いつも3つの理由をお伝えしています。

・昔から大きいサイズのお客様が多く、とても喜ばれてきたこと
・小規模なお店だからこそ、大手と同じことをしても意味がないと思っていること
・そして何より、商品を仕入れている本人がサイズに困っている(笑)

というわけで、冒頭の「大きすぎる」「丈が長い」というお客様の評価を、「誉め言葉」だと申し上げました。

当店は「大きいサイズが多い」と言われて、嬉しく思います。

 

■ 大は小を兼ねるんです

当店では、「ちょびサポ」という独自サービスを展開しています。
お買上げ額に応じて、お直し代を店舗が負担するサービスです。

洋服は、大きい物を小さくすることはできますが、
小さい物を大きくするのは物理的な限界があったり
そもそも不可能だったりします。

ここに着目し、丈が長すぎるなら丈を短く、
身幅が大きすぎるなら身幅を小さく調整する。
そんなことが可能になります。

もし「大きすぎる」「丈が長い」というお困りごとがあれば、ぜひこのサービスもご活用いただければと思います。

当店の独自サービス「ちょびサポ」があれば、既製服がセミオーダー服のように合わせられます。

 

実際にどんな風にお直しをしているか、
こちらの「お直し」実例集でもご紹介しています。

■ すべてを100%にはできないけれど

オーダーメイドで洋服をお作りしていない以上、
すべての方にぴったり合うお洋服をご用意することは
正直なところ難しいです。

ビジネスとして考えれば、
多くの方に向けた品揃えをする方が合理的です。

それでも私たちは、
世の中の大半のお店が目を向けていない方々に
目を向けたお店を続けていきます。

お値段も、今の時代では少し高めであることは承知していますし、
品揃えもご要望の隅々まで届いていないかもしれません。

それでも、当店を頼りにしてくださるお客様の声に
真摯に耳を傾けて、お店づくりを続けます。

もしもサイズでお困りなのであれば、
ぜひ一度、当店にご相談ください。

サイズに関するお困り事は何でもご相談ください。声が集まるほど、皆さんにとって便利で役に立つお店になっていきます。

 

少しでも多くのリアルな声を、お寄せいただきたい。
その様に思っています。

改めましての自店紹介でした。どうぞ、お見知りおきを。

 


気になる方のための、ちょっとまじめな数字の話

冒頭でお伝えした大きいサイズは「少数派」という言葉には、実は数字の裏付けがあります。

矢野経済研究所の調査によると、
2018年度のイレギュラーサイズ(レディスLサイズ以上)市場は、小売金額ベースで1兆370億円でした。

同年の婦人服・洋品市場全体は5兆7,214億円ですので、金額ベースで見ると、Lサイズ以上の市場は全体の約18%にあたります。

※これは2018年度時点のデータであり、対象人数の割合そのものではなく、あくまで金額ベースの市場規模の比率です。また、同研究所は当該市場についてすでに成熟しており、今後大きな拡大は見込みにくいと分析しています。私たちは、その”大手が積極的には取りに行かない領域”だからこそ、専門特化する意味があると考えています。

出典:株式会社矢野経済研究所「イレギュラーサイズ(レディスLサイズ)市場に関する調査を実施(2019年)」(2018年度実績、小売金額ベース)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2272