前回の続きです

 

「商品価値について説得力がない」その最大の原因は、

他にいくらでも代わりになる物がある

 

これは私たちの仮説ですが、

商品企画、品揃えの起点が

お客様の声ではない所で展開されている

という事が原因ではないかと考えてみました。

 

その根拠は、

先ず店頭で聞くお客様の生の声として…

・欲しい服が見つからない

・既に持っている様な物ばっかり

・何でこれがこんな値段するの

それを受けて、企画や販売者が…

・何を仕入れたらいいか分からない

・仕入れたいものが見つからない

・何を作ったらいいか分からない

という事例が少なからず発生しているという事実でした。

 

 

 

 

 

少し話は飛びますが、一点物のオーダー品でない限り、

洋服とはロット生産の「工業製品」です。

 

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だからある程度決まった数量を作らなくてはいけないという通例があります。

ですので、マスマーケットを狙える強い企画力と一定規模の販売網が必要です。

こういう前置きが合って、更にここから先は、とても長く長く長~~くなる

この業界の複雑な仕組みの話になるので、割愛するとして…

 

 

 

市場に大量の物が出回って、かつ似たような物が増えれば、

買う側にとっては少しでも安い方が良いですよね?

当たり前です!

誰がわざわざ高い物を買うもんですか(笑)

 

 

そこに対して、

・素材が良いですよ!

・縫製が良いですよ!

・産地は日本です!

などと一方的にうたったところで、

そんな物に見向きなんてしませんよね。

僕なら無視です( ̄. ̄;

 

 

 

要するに、

お客様の声ではない所で頑張ってないか?

と、僕自身が自問自答を始めたわけです。

 

 

 

そんな考えのもと、更にグループで様々な議論を交わしていると、

共通するキーワードが見つかりました。

工場の声は、「店頭で売れる物をまともな工賃で年間通して作りたい」

お店の声は、「お客様が欲しがるような商品を、価格競争せずに売りたい」

お洋服を買うお客様は「自分が買いたいと思えるものを店に揃えて」

…これって一本の線で繋がりますよね?

でも、細かく聞けば聞くほど、特にお客様の声はバラバラ。

それがあるので、お店ごとでも意見や考えはバラバラ。

どう考えても生産量は限られてしまいます。

となると、

今までのやり方では、需給バランスが成立しない。

 

 

 

どうする?何が出来る?

 

町の弱小専門店がいまさら多店舗展開化を図り、

数を売るために規模の拡大を目指すのは、今の環境下では非現実的です。

現段階では思惑が違い過ぎて、協力して下さるお店も見つけにくい。

何とか出来ないものか…。

 

 

これ以上先は本音のぶつけ合いです。

まだまだ足りないですが、随分と議論しました。

 

 

一つ見えたポイントは、価格そのものよりも前に、

【コスト】をどう考えるかでした。

どんなものをどれだけの量作るか、

どうやって売るかによってコストは変化しますし、

商品価値と共に価格はそこから決まってくる物だと思います。

 

 

なので、

商品が店頭に並ぶまでに掛かるコストは本当に全て必要か

その上に設定されている価格は適正なのか

そもそも何枚必要で、いくらだったら作れるのか

数が少なくて良いなら、

目の前に居るお客様の為だけに商品を作ればいい

もうひと越え!

・なぜこの素材なのか

・なぜこのデザインなのか

・なぜそんな加工を施すのか

お客様の求める想いがそこに一致しなければ意味が無い。

 

そんな事をドンドン掘り下げていった先の一つ結果がこれでした。

あっ!いやぁ~。

ちょっと格好つけすぎかな(^^;

随分と後付け的な感じでこうなりました(笑)

 

婦人服専門店UMEYA_メディア掲載_繊研新聞_HSSハイパフォーマンススペシャリティストアー

 

 

ある程度物が行き渡り、ニーズの多様化が進む市場では、

消費者一人ひとりの要求により近い製品が求められ、

その為のニッチな物作りも必要だ

という事は誰もが想像しやすいかと思います。

しかし、色々な理由をつけて「それは中々難しい」…と

そんな一言で終わらせてきた過去があるように思います。

 

自分の立場の都合を誰かに擦り付けない

自己満足的で一方通行な物の考え方をしない

そして最後に、誰のために仕事をしているのか

 

という精神があれば、

まだまだ出来る事があるんじゃないかと気付いた、

本当に小さな最初の一歩でした。

 

 

 

つづく